「AIで作った画像は商用利用できるのかな?」「画像生成AIツールによって商用利用の有無は変わるのだろうか」と思うことはありませんか?画像生成AIを使えば業務効率化につながるほか、外注費を削減できる可能性もあります。しかし、利用時に気になるのが「商用利用の可否」です。そこで本記事では、画像生成AIで作った画像は商用利用できるのか、主要なツールの商用利用可否などをまとめて解説します。記事後半で「商用利用するアイデア」にも触れているので、ぜひ最後までご一読ください。そもそも画像生成AIは商用利用できるのかツールにもよりますが、ほとんどの画像生成AIツールで商用利用が可能です。また、2024年10月18日時点では、画像生成AIやAIイラストの利用を禁止する法律は存在しません。しかしツールの使い方によっては、著作権侵害となる可能性もあるため注意が必要です。画像生成AIツールの利用規約を確認し利用目的に問題がないか確認しましょう。なお、生成した画像は商用利用可能であっても、オリジナル作品として主張できない場合があります。とくに不特定多数の目に止まる場合は適切な説明ができているか注意しましょう。主要な画像生成AIツールの商用利用状況ここからは、主要な画像生成AIツールの商用利用状況を紹介します。商用利用の状況は下記の通りです。ツール名商用利用の可否特徴AI ピカソ〇:可能・スマホで簡単に画像生成できるDALL-E3〇:可能・ChatGPTにある画像生成機能のことMidjourney〇:可能・高クオリティの画像を生成できるサービスStable Diffusion〇:可能・クオリティの高い画像を生成できるBing Image Creator×:不可・日本語の指示で簡単に画像生成できるサービスAdobe Firefly〇:可能・Adobeが開発した画像生成AIツールCanva〇:可能・画像を作れるデザインツールの1つNapkin AI〇:可能・図解を作れる画像生成AIの1つLeonardo AI〇:可能・無料プランでも画像生成が可能で、商用利用ができる画像生成AIツールAI素材.com〇:可能・商用利用可能で画像生成ができるサービスの1つそれぞれ詳しく見ていきましょう。AI ピカソ出典:AI ピカソAI ピカソとはAI Picasso株式会社が開発した画像生成AIで、特にイラストやアバターの作成に特化しています。ユーザーが入力したテキストに基づいて、さまざまなスタイルの画像を生成します。特にAI ピカソで使える「いらすとや」のモデルについては、著作権者の許諾を得た上で開発がされており、著作権に関する配慮が十分になされています。その他画像生成に関しては他サービスと同様、特定のキャラクターを意図したアウトプットを生成しない限り、著作権の問題を気にせずに安心して利用できます。AI ピカソの詳細はこちらDALL-E3出典:DALL-E3ChatGPTにある画像生成機能『DALL-E3』は、日本語で簡単に指示するだけで画像が作れる機能のことです。DALL-E3は商用利用できます。公式の規約によると、下記のように権利を有するものとなるようです。本コンテンツの所有権限お客様とOpenAIの間において、適用法令で認められる範囲で、お客様は、(a)インプットの所有権限は保持し、(b)アウトプットについての権利を有するものとします。当社はアウトプットに関する権利、権原、及び利益がある場合、これらすべての権限をお客様に譲渡します。引用:OpenAI 利用規約ただし既存のキャラクターと類似したキャラクターの画像を作ってしまうと著作権侵害となる恐れもあるため、十分に注意しながら使っていく必要があります。DALL-E3の詳細はこちらh3 Midjourney出典:MidjourneyMidjourneyとは、テキストから画像生成ができる画像生成AIツールの1つです。特にクオリティの高い画像を生成できることから、人気の高いサービスになっています。Midjourneyは、有料プランへの加入で商用利用が可能となります。ただし、写真からプロンプトを自動生成する機能や、写真とテキストの指示で画像を生成する機能などもあるため、著作権侵害となる可能性はゼロではありません。既存のキャラクターや他者が作った画像を入れて生成しないよう、気を付けることが重要です。Midjourneyの詳細はこちらStable Diffusion出典:Stable DiffusionStable Diffusionは、テキストや画像をもとに高品質な画像を生成する生成型人工知能(AI)モデルです。2022年8月にStability AIによって公開され、オープンソースとして広く利用されています。Stable Diffusionで生成された画像は、一般的に商用利用が許可されています。これは、Stability AIが生成物に対して権利を主張しないと公式に発表しているためです。ただし、Stable Diffusionは大量のデータを学習しているため、元となるデータに関する著作権問題が起きないとは限りません。使い方には十分注意しましょう。Stable Diffusionの詳細はこちらBing Image Creator出典:Bing Image CreatorBing Image Creatorで生成された画像は、基本的に商用利用ができません。Microsoftの利用規約によると、生成物は「合法的な個人的、非商業的目的のために使用できる」とされています。規約には、下記のように記載されています。▼原文Ownership of Content. Microsoft does not claim ownership of Prompts, Creations, customizations, instructions, or any other content you provide, post, input, or submit to, or receive from, the Online Services (including feedback and suggestions). However, by using the Online Services, posting, uploading, inputting, providing or submitting content you are granting Microsoft, its affiliated companies and third party partners permission to use the Prompts, Creations, customizations, and related content in connection with the operation of its businesses (including, without limitation, all Microsoft Services), including, without limitation, the license rights to: copy, distribute, transmit, publicly display, publicly perform, reproduce, edit, translate and reformat the Prompts, Creations, and other content you provide; and the right to sublicense such rights to any supplier of the Online Services. Your use of the Online Services does not grant you any ownership rights in any underlying technologies, intellectual property, or other data that comprise or support the Online Services.▼英訳コンテンツの所有権。マイクロソフトは、お客様が本オンライン サービスに提供、投稿、入力、送信した、または本オンライン サービスから受け取った、プロンプト、作成、カスタマイズ、指示、その他のコンテンツ (フィードバックおよびご意見を含みます) の所有権を主張しません。ただし、お客様は、本オンライン サービスを使用し、コンテンツを投稿、アップロード、入力、提供または送信することにより、マイクロソフト、その関連会社および第三者パートナーに対し、マイクロソフトの事業 (マイクロソフトのすべてのサービスを含みますが、これらに限定されません) の運営に関連して、プロンプト、作成、カスタマイズおよび関連コンテンツを使用する許可 (以下の使用許諾権を含みますが、これらに限定されません) を与えたものとみなされます: お客様が提供するプロンプト、作成、およびその他のコンテンツのコピー、配布、送信、公の場での表示、公の場での実行、複製、編集、翻訳、および再フォーマット、ならびにかかる権利を本オンライン サービスのサプライヤーにサブライセンスする権利。利用者による本オンラインサービスの利用は、本オンラインサービスを構成またはサポートする基礎技術、知的財産、またはその他のデータに関する所有権を利用者に付与するものではありません。商用利用を考えている場合は、他の画像生成AIツールを使いましょう。Bing Image Creatorの詳細はこちらAdobe Firefly出典:Adobe FireflyAdobe FireflyはAdobeが提供する画像生成AIツールで、2023年9月13日に正式に商用利用が可能となりました。商用利用において著作権の問題をクリアしている点が大きな特徴です。Adobe Stockの画像やオープンライセンスコンテンツ、著作権が切れたパブリックドメインコンテンツを学習データとして使用しており、これにより商用利用が可能となっています詳細は、下記をご参考ください。Adobe Fireflyの詳細はこちらCanva出典:CanvaCanvaはデザインツールの1つです。画像生成AI機能があり、編集などもできるため図を作る場合に適しています。加工して使うことを前提に商用利用が許可されていますが、素材をそのまま無加工の状態で販売、再配布、クレジットの取得を行うことなどは禁止されているので注意が必要です。また、Canvaで作成したデザインの商標登録も禁止されているので覚えておきましょう。Canvaの詳細はこちらNapkin AI出典:Napkin AINapkin AIとは、図解生成ができるAIのことです。Napkin AIは商用利用可能で、規約には下記のように記載されていました。▼原文Original AI-Generated Visual Content: All visual content created by Napkin.ai is original and based on designs crafted internally by our designers. We do not use or incorporate images scraped from the internet. This ensures that the visuals you receive are unique creations based on your input, free from copyright concerns related to existing internet content.▼英訳AIが生成するオリジナルビジュアルコンテンツ: Napkin.aiが作成するビジュアルコンテンツはすべてオリジナルで、当社のデザイナーが社内で作成したデザインに基づいています。インターネットからスクレイピングした画像を使用したり、取り入れたりすることはありません。そのため、既存のインターネットコンテンツに関連する著作権上の問題から解放され、お客様が受け取るビジュアルは、お客様のご意見に基づいた独自の創作物であることが保証されます。文章をもとに画像を作るため、オリジナルの文章であれば著作権が問題になる可能性は低いです。図解を作る文章を他の記事や動画などを参考にしている場合は問題になる可能性がゼロではないため、図解を作る際の文章には気を付けましょう。Napkin AIの詳細はこちらLeonardo AI出典:Leonardo AILeonardo AIは生成した画像の権利を保持し、商用利用が可能な画像生成AIツールです。無料プランでも商用利用が許可されており、1日最大150枚の画像を生成できます。商用利用に関して、よくある質問には下記の回答があります。▼原文Can I use the images generated by the platform for commercial purposes?Yes, you can use the images generated by the platform for commercial purposes. This applies to images created by free users too.▼英訳プラットフォームによって生成された画像を商業目的で使用できますか?はい、当プラットフォームで生成された画像を商業目的で使用することは可能です。これは無料ユーザーが作成した画像にも適用されます。生成されたコンテンツの所有者も作成した人になります。ただし、モデルを自分で作る場合は注意が必要です。モデル登録時に読み込ませる画像が他者の画像の場合、類似した画像を生成できてしまうからです。十分に配慮しつつ活用していく必要があります。Leonardo AIの詳細はこちらAI素材.com出典:AI素材.comAI素材.comは、AIで作られた素材をダウンロードしたり、生成したりできるサービスです。公式サイトのライセンスには、下記の記載があります。AI素材.comの素材は、「Image by AI素材.com」のクレジットを併記することを条件に、皆様に簡単にご利用いただけるライセンスで配布しています。有料で契約しているユーザーはクレジットの記載は不要です。参考:ライセンスについて - AI素材.comつまり有料プランであればクレジット記載不要で商用利用可能で、無料プランでもクレジットを記載すれば商用利用可能ということです。「いらすとや」や「LooseDrawing」と提携した画像生成もできるため、社内資料や販促資料などに使えます。AI素材.comの詳細はこちら画像生成AIを商用利用するアイデア4選ここからは、画像生成AIを商用利用するアイデアを4つ紹介します。広告・プロモーションのコンテンツ作成商品デザインやプロトタイプの作成SNS投稿用の画像素材作成社内資料や営業資料の作成アイデア1:広告・プロモーションのコンテンツ作成画像生成AIを使うと、広告やプロモーションに必要な画像をすばやく効率的に作ることができます。たとえば、オンライン広告のバナーやSNS用のプロモーション画像をいくつも作り、ABテストに活用可能です。また、特定の顧客向けにカスタマイズした広告も、AIを使うことでたくさんのバリエーションを短時間で作れます。たとえば、季節ごとのキャンペーンや特別なイベントにあわせて画像を作ることで、トレンドに素早く対応できます。アイデア2:商品デザインやプロトタイプの作成画像生成AIは、新しい商品のデザインやプロトタイプ作りにも使えます。たとえばファッション業界では、新しい服のデザインをAIでいくつも作り、社内で意見を出し合うことでデザインを早く決定できます。また、家具やインテリアなどのプロトタイプもAIで視覚的に確認できるので、初期段階でのイメージ共有が簡単になる点も魅力です。開発チーム間のコミュニケーションがスムーズになり、商品開発がより効率的になるのではないでしょうか。アイデア3:SNS投稿用の画像素材作成画像生成AIを使うことで、短時間で高品質なSNS投稿用の画像を作ることができます。たとえば、ブランドのイメージに合ったオリジナルのイラストやグラフィックを、必要なときにすぐに作れます。イベントやセールの告知など、タイムリーな投稿が必要なときでもAIを使えば素早く画像を作ってSNSに投稿可能です。また、AIは流行にあわせたデザインを作るのも得意なので、流行に乗ったコンテンツを簡単に作ってエンゲージメント(ユーザーの反応)を高めることができます。季節ごとのテーマや話題のミームを取り入れた画像などで、ユーザーとの距離を縮めることが可能です。アイデア4:社内資料や営業資料の作成社内資料や営業資料を作るときにも、画像生成AIはとても役立ちます。たとえば、難しいデータをわかりやすく見せるためのインフォグラフィックスを作ったり、提案書の表紙デザインをカスタマイズしたりできます。読みやすい資料が手早く作れるようになるため、とてもおすすめです。なお、AI素材.comでは「いらすとや」「Loose Drawing」のキャラクターを学習させた「AIいらすとや」「Loose AI」など資料作成に役立つ画像を生成可能です。手早く資料を作るスキルを身に着けたい方は、利用してみてはいかがでしょうか。AI素材.comは無料プランで利用可能なので、ぜひお試しください。%3Cdiv%20style%3D%22text-align%3A%20center%3B%20font-family%3A%20Arial%2C%20sans-serif%3B%22%3E%0A%20%20%20%20%3Cp%3E%EF%BC%BC%E7%84%A1%E6%96%99%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%81%A7%E7%94%BB%E5%83%8F%E7%94%9F%E6%88%90%E3%81%8C%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%82%8B%EF%BC%81%EF%BC%8F%3C%2Fp%3E%0A%20%20%20%20%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Faisozai.com%2F%3Futm_source%3Dblog%26utm_medium%3Dorganic_social%26utm_campaign%3Dcopyright%22%20style%3D%22display%3A%20inline-block%3B%20background-color%3A%20%23007bff%3B%20color%3A%20white%3B%20padding%3A%2010px%2020px%3B%20text-decoration%3A%20none%3B%20border-radius%3A%204px%3B%22%3EAI%E7%B4%A0%E6%9D%90.com%E3%81%AE%E8%A9%B3%E7%B4%B0%E3%81%AF%E3%81%93%E3%81%A1%E3%82%89%3C%2Fa%3E%0A%3Cbr%3E%E2%96%B2AI%E7%94%BB%E5%83%8F%E3%81%AE%E7%B4%A0%E6%9D%90%E3%82%92%E5%88%A9%E7%94%A8%E5%8F%AF%E8%83%BD%0A%3C%2Fdiv%3E画像生成AIツールを使って業務に役立てよう画像生成AIツールを上手く使えば、さまざまな業務効率化や、新たな仕事の創出にもつながります。商用利用の有無は各種ツールの利用規約なども確認しつつ、慎重に使っていくことが重要です。今回紹介したツールは商用利用可能なツールも多いので、ぜひ一度試してみてください。なお、今すぐ画像生成AIを試したい方はAI ピカソがおすすめです。無料で生成を試せるので、下記から無料ダウンロードのうえお試しください。%3Cdiv%20style%3D%22text-align%3A%20center%3B%20font-family%3A%20Arial%2C%20sans-serif%3B%22%3E%0A%20%20%20%20%3Cp%3E%EF%BC%BC%E7%84%A1%E6%96%99%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%81%A7%E7%94%BB%E5%83%8F%E7%94%9F%E6%88%90%E3%81%8C%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%82%8B%EF%BC%81%EF%BC%8F%3C%2Fp%3E%0A%20%20%20%20%3Ca%20href%3D%22https%3A%2F%2Faipicasso.app%2F%22%20style%3D%22display%3A%20inline-block%3B%20background-color%3A%20%23007bff%3B%20color%3A%20white%3B%20padding%3A%2010px%2020px%3B%20text-decoration%3A%20none%3B%20border-radius%3A%204px%3B%22%3EAI%20%E3%83%94%E3%82%AB%E3%82%BD%E3%81%AE%E8%A9%B3%E7%B4%B0%E3%81%AF%E3%81%93%E3%81%A1%E3%82%89%3C%2Fa%3E%0A%3C%2Fdiv%3E